Section.01
写真と物語の出会い
ワカメとカメラが好きで、”wacamera”。「国民から愛されている、あのキャラクターにもかけています」そう笑いながら話すのは大阪在住のインスタグラマーwacameraさん。趣味で始めたInstagramをきっかけに31歳でプロカメラマンとしてデビューし、世界中からファンを集めながら走り続けています。
写真との出会いは早く、物心ついた頃から。長女として生まれたwacameraさんのアルバムは一年に一冊ずつ増えていき、その成長の記録はいつも居間にあったのだそう。記憶のない赤ちゃんの頃の自分をよく眺めていたのだとか。「思えばずっと写真が好きでした。高校生の時には、友達や好きな人の写真を撮るために毎日使い捨てカメラを持ち歩くほど。自分が娘を妊娠した時、父や母が私にしてくれたように、娘の写真を残してあげたいと思ったんです」
妊娠をきっかけに一眼レフカメラを購入。本やインターネットを駆使しながら独学でカメラについて学んだのだとか。Instagramが日本でリリースされて間もなく、自身のアカウントを開設。投稿した金環日食の写真で「いいね!」が1万以上つくほど大ブレイク!一気にインスタグラマーの道へと駆け上がったのだそう。
「小さい頃に読んでいた童話やお姫様の話が好きで、娘にもよく読み聞かせていました。頭の中にはいつも物語のような世界があって、それを表現できるのがカメラだと思ったんです」wacameraさんが届けてくれる、まるで物語の中へいざなわれるような世界は、写真と共に育ち、ファンタジーを愛する彼女にしか生み出せない作品ばかりです。
Section.02
好きな世界を想い描く
作品作りのみならず、結婚式や家族写真などのカメラマンや、カメラ教室の開催など幅広く活動しているwacameraさん。「写真の撮り方を教えて欲しいと言われた時に、必ず伝えるのは『ゴールを想い描くこと』の大切さです。私の写真には偶発的に撮れたものは殆どありません。『こんな作品にしたい』と思い描いたら、イメージに合った風景や素材を探して、合わせていくんです。そのために、常にインプットをし続けることが大切。シルエットにこだわった写真を撮っていた時期は、シルエットが綺麗なものをいつも探しながら歩いていました。憧れの作家がいたら、その方の作品をよく見るようになります。自分がどのような姿になりたいかを考えれば、イメージに近づいていくんです」
常に写真のことを考え、一か月の半分以上は仕事で家を空ける程多忙なwacameraさん。一見ストイックなように見えますが、実は芯が強いタイプではなく“努力”が苦手なのだそう。「カメラマンを10年間続けて思うことは、『好きこそものの上手なれ』ということです。これまで何をやっても続かない性格でしたが、カメラだけは“好き”の情熱が上がり続けました。人間だから浮き沈みはあります。それでも辞めずに、何とかしがみついて続けてきたことが、今に繋がっているのだと思います。でもそれは、今だから気付いたこと。“継続”の大切さは、昔の私に会ったら教えてあげたいです」 “好き”を動機に継続すること。それこそが、魅力的な作品を作り続けるための秘訣なのかもしれません。
Section.03
“人生の主役は自分”
サービス業でもあるカメラマンは、撮影の依頼が入ると休日に家を空けることも多いそう。一児の母でもあるwacameraさんがハードな仕事をこなし続けられるのは、家族の存在が大きいと言います。「好きなことを仕事として続けられているのは、家族の理解があってこそ。家族がいつも支えになっています。だから、仕事の愚痴を言ったり、疲れたそぶりを見せたりすることはしたくありません。家に帰る前には喫茶店に入って考えごとをしたり、本を読んだり、ゆっくりした時間を過ごして仕事のスイッチをオフにしています」
家族を大切に想う一方で、仕事を継続する理由の一つは“自分自身”に焦点があるようです。「子供のことを思えば、もう少し家に居た方がいいのかもしれません。でも、人生の主役はあくまでも自分。『子供がいるから』という理由で我慢したくないんです。子供の立場からしても、『自分のせいで我慢させている』なんて嫌だと思います。もちろん、入学式や運動会などの行事は参加しますが、私は私の人生を生きたいと思っています」そう思ったきっかけには、子育てに熱心だった母親が、子供が巣立った後に喪失感に見舞われることに心を痛めた経験があるのだそう。「好き勝手やらせてもらっていつもありがとう、という感謝の意を込めて、毎年家族を海外旅行に連れていっています」
また、好きなことをしながら思いきり楽しむ生き方を通じて、多くの女性に「自分の人生を、自分が主役としてとらえて欲しい」と言います。「今は40代ですが、50、60代になっても楽しんで仕事を続けていきたいです」
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世界を魅せて、海外へ踏み出すきっかけに
仕事やプライベートを合わせて、2019年は10回の渡航を経験したwacameraさん。最も好きな地域は東南アジアで、時差が少なく家族とビデオ電話が出来る点も魅力の一つ。海外へ興味を持ったきっかけは、17歳の時に初めて家族で行ったハワイ旅行。外国人と日本語以外の言葉で意思疎通が取れた経験に感動したのだとか。
「写真を通じて、日本の若者に対して海外の魅力を伝えていきたいと思っています」日本のパスポート信頼度は世界第一位。ビザなしで最も多くの国へ行くことができるのに、積極的に渡航する若者は多くありません。「日本は島国なのこともあって、どうしても視野が狭くなってしまいます。海外に行くと、日本が文明的に発達していることも、実は生きづらい国であることも知ることができ、カルチャーショックを受けます。娘は6歳の時から毎年海外へ行っていますが、10回以上の渡航を通じて日本を客観的に見られるようになっています。若いうちに海外へ行くことで、視野を広く持つことができるのです。」
今後は、海外での撮影も増やしていきたいというwacameraさん。日本に留まらず若者が早く外に出ていけるように、海外の魅力を伝えたいと言います。
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心と身体を作る生活
撮影依頼のある日には、自宅のある大阪から京都まで行くことも。仕事で海外へ赴く時には、最低一週間は滞在するというハードなカメラマン生活。家庭との両立はそう簡単ではありません。現場に行って写真を撮るという、体が資本の仕事を続けるために最も大切にしていることは『睡眠』だそう。「睡眠だけは必ず気を付けていて、6時間以上とるようにしています。あまり寝られない日が2,3日続くと、すぐ喉が痛くなって体調に出てしまうんです。海外では食事の調整が難しいのですが、お肉を沢山食べた次の日には野菜を意識するなどして調整しています」週に3回のランニングなど体力作りにも気を遣っており、フルマラソンにチャレンジすることもあるのだとか。
ハードな仕事を「好きな仕事」と表現するwacameraさんは、体の健康を保つために大切な習慣を自覚することで、心の健康を養っているのかもしれません。仕事を継続し、活躍していくためには“心”と“体”両方の資本が必要なようです。
そんなwacameraさんにオススメする
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毛髪の傷みは殆どないものの、以前と比べて細い髪が増えてきたというwacameraさん。ボリュームダウンの主な要因は、毛髪の強度や弾力性が低下してしまっているから。ハリ・コシのある毛髪を育むためには、髪の土台となる頭皮環境を整えることが大切です。「Re:>>> Emissary(リ:エミサリー)」は頭皮環境にアプローチしたシリーズ。適度な洗浄力を持つ泡が、やさしく頭皮を労わりながらも、汚れをしっかりオフ。毛穴の詰まりを防いで髪の毛1本1本を健やかに保ちます。さらに、アルギニンやグルタミン酸、テアニン等のアミノ酸が毛髪に潤いとハリ・コシを与え、ふんわりとボリューム感のある髪へ。フローラルさと清涼感を併せ持つハイビスカスミントの香りで、爽やかな気分でお使い頂けます。