Section.01
花と私
無駄を削ぎ落とした静謐な空間に佇む、鮮やかでスパイシーな色彩の花々。美術館やギャラリーの独特な空気感やドイツのモダニズム建築を好む若井さんらしいセンスが「duft」の店内からも伝わってきます。
昔ながらの街並みが残る松陰神社前に店を構えて4年目の現在。お客さまとのコミュニケーションを重ねることで、花を通じて人を喜ばせたいという気持ちがより強くなったのだそう。
「お店の周りは住宅街で、常連さんの声をダイレクトに伺う機会も増えました。なかでもお花の持ちを気にされる方が多く、例えば暑い夏でもなるべくゆっくりとお花を楽しめたり、長持ちはしなくてもドライフラワーに出来たり、季節に合わせてどこか特別な魅力があるお花を並べるようにしています」
お客さまの暮らしや気持ちに寄り添うのは、フローリストを志したときからずっと変わらずに抱いている「花を通して感性を育み、人が心を通わせる素晴らしさを伝えていきたい」という大切な想いから。
「お花がある空間が好きです。1輪飾るだけで、部屋の空気を変えてしまうような、不思議な魅力がお花にはあります。日々、季節の移り変わりを感じさせてくれて、私自身も生きるパワーを与えてもらっています」
忙しない日々のなかに花がひとつあるだけで、ほのかに漂う甘い香りやその佇まいが人の繊細な感覚を呼び覚ましてくれる。花を届けることでお客さまやその先の誰かの暮らしに彩りを添えたい-若井さんが「duft」に込めた想いが言葉のなかに現れていました。
Section.02
カラダをつくるごはん
店をオープンした当時、食事を取る時間もままならないほど、多忙を極めていた若井さん。
「心身ともにハードな時期で、空いた時間におにぎりやサンドウィッチを摘むような食生活が続き、体調を崩してしまったんです」
病院で食事指導を受けたことで栄養バランスの取れた食事を意識するようになり、いまでは忙しいときほど、糖質を控えてタンパク質を多く摂るよう心がけたり、甘いものやパンなどの糖質を多く含んだものは、牛乳を飲んでから摂るなど(※)、食べる順番や食べ合わせも工夫しているのだそう。
「週3日の早朝から始まる花の仕入れや、店を閉めてディスプレイやウェディングのアレンジメントの現場へ出向いたりと、生活のリズムが不規則になりがち。食事を取るタイミングがなく、空腹時が長く続いてしまうこともあるので、血糖値が急激に上がらないように特に気をつけています」
いまは自炊するパワーと時間がないという若井さんにとって、食材にこだわる近所の定食屋で、パートナーと晩ごはんを食べるひとときが、心と身体の栄養補給に不可欠なものなのだとか。
食生活に気を配るようになって3年が経ち、歳を重ねていくなかで身体が資本という意識が強まったという若井さん。多忙ななかでも最大のパフォーマンスを実現するために、大切な人とのリラックスした時間とともにいただく丁寧な食事を通して、心と身体を健やかに保つこと。それが輝きの源になっています。
Section.03
自然に触れる時間
北海道で生まれ育った若井さんは、東京に上京するまで自然を身近で感じられる環境で過ごしてきました。
「札幌に住んでいたのですが、車で1時間圏内に海や山、温泉などがあり、時間ができると足を運んでいました。いまでも休日になると、緑を求めてドライブすることが多いです」
最近ではオーシャンビューの宿に泊まり、温泉に浸かったり、美術館巡りをしたりするのがお気に入りの休日の過ごし方。
「先日行った、ハワイ島の壮大な景色にも圧倒されました。海の色や植物の表情も日本とはまるで違い、心と身体を整えてくれるような、ゆったりとした時間が流れていました」
いまでこそ自然に触れる時間は欠かせないものということですが、北海道に住んでいた頃は、その尊さに気づけていなかったのだそう。
「自然の恩恵を実感できたのは、上京してからです。東京での暮らしは、視野がとても狭くなってしまって遠くを眺めることを忘れてしまいがちですが、一方、さまざまなことから刺激を受けたり、人と感覚を共有したり、新しいことを追い求めたいという気持ちが湧き起こるのも東京で暮らしているからこそ、叶うことなのだと思います」
都会の感性にインスパイアされながら、原点である自然と触れ合うことで、自分自身の感覚を呼び戻す。このふたつの要素が、常に豊かな感性を保ち続ける若井さんらしさを叶えているようです。
Section.04
見えないところも自分らしく
一見華やかな印象のフローリストという仕事も、実は重い荷物を持ち運んだり、汗まみれで現場を走り回るような毎日。
「女性らしく振舞っている余裕などないくらい、仕事のときは男勝りなスイッチが入っています。そして、とても神経質なんです。お花の向きがほんの少しでも違っていると、気になって仕方がないほど。常に気が張っているので、なかなか心のゆとりを持つことができません。だからこそ、見えない部分だけでも女性らしくあることを大事にしています」
特に心がけているのは、どんな日でもお気に入りのランジェリーを身に着けること。デザイナーの方とのご縁が、下着にこだわるようになったきっかけなのだそう。
「その方の婚礼のフラワーアレンジメントを担当したのですが、とても素敵な女性で、打ち合わせで話を伺ううちに、その方が手掛けるブランド自体にも興味が湧いてきました。曲線美を追求するセンスが独特で、共感するものがありました」
カラーリングやシルエットだけでなく、作り手の想いや感性にも惹かれて選んだランジェリーを身に着けると、すっと背筋が伸びて、自然と女性らしい仕草を意識できるのだそう。
若井さんの言葉に見え隠れする“色”や“形”との真剣な向き合い方、そして、人の眼には触れない部分にも漂う審美眼が、凛とした強さの中に垣間見える、若井さんらしい美しさに繋がっているのかもしれません。
Section.05
毎日のヘアケア
子どもの頃から肌が弱い若井さんは、アトピー性皮膚炎に悩まされてきました。刺激の強いヘアカラーでは、皮膚が焼けるような痛みを感じ、やめてしまったことも。
「処方薬でのケアのほかに、シャンプー前のブラッシングでは、頭皮に刺激の少ないヘアブラシを使っています」
毎日使うシャンプーとトリーメントも自分の肌に合う成分を確認しながら、選んでいるのだそう。
最近は、胸の下まで伸ばしたロングヘアにパーマをかけたせいか、毛が絡まりやすくなってきたことがお悩み。
「頭皮にやさしいタイプは、洗い上がりのベタツキが気になるものが多いのですが、『Class S Rg』は、すっきりとした使用感で長い髪のでも指通りがよく、なめらかな仕上がりです」
また、花を扱っていることもあって、香りには敏感な若井さん。
「刺激の少ない成分を追求したヘアケア剤は、あまり香りがしないものと思っていましたが、〈Class S〉は、甘過ぎず、さっぱりとした香りが気に入りました。浴室の中にふわっとほのかな香りが広がり、一日の疲れをリセットしてくれます」
そんな若井さんにオススメする
製品は
肌への刺激が気になる若井さんは、洗浄成分にも気を配りたいところ。「Class S」共通のヤシ油を含む洗浄成分のコカミドプロピルベタインは、肌をやさしく守りながら、すっきりと洗い上げることができます。
また、太くて絡まりやすいという髪も、パーム油やヤシ油由来の肌にやさしいココイルメチルタウリンNaが、髪と頭皮にしっとり感をもたらしながら、まとまりよく洗い上げます。
髪表面に均一なコーティング膜を形成することでダメージを抑制し、補修するヘアコンディショニング剤で、しっとりさせながら、サラサラとした質感をもたらします。
耐寒性の一年草、メドウフォームの種子から取れる油で、水分感のある、しっとりなめらかな髪へと導きます。